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OpenAI、世界最大級のAIインフラ拠点としてUAEに大規模データセンターを設立

OpenAIは、アブダビに建設予定の総出力5ギガワットの大規模データセンターキャンパスの主要テナントとなる見通しであり、これは世界最大級のAIインフラプロジェクトとなる可能性がある。この施設は約26平方キロメートルに及び、原子力発電所5基分に相当する電力を必要とする。米国とUAEの広範な技術提携の一環であり、トランプ大統領の中東歴訪中に発表された。今回の動きは、トランプ大統領がUAEへの先端AIチップ輸出を承認したこととも重なり、米国の技術移転政策における大きな転換点となっている。
OpenAI、世界最大級のAIインフラ拠点としてUAEに大規模データセンターを設立

OpenAIは、アラブ首長国連邦(UAE)との画期的なパートナーシップを通じて、世界最大級のAIインフラプロジェクトの構築に向けてグローバル展開を大きく拡大しようとしている。

複数の関係者によると、ChatGPTの開発元であるOpenAIは、アブダビに新設される総出力5ギガワットのデータセンターキャンパスの主要テナントとなる見込みだ。この巨大施設は約26平方キロメートルに及び、原子力発電所5基分に相当する電力を消費する予定で、これまでOpenAIや競合他社が発表したAIインフラをはるかに凌駕する規模となる。

このUAEのデータセンターは、OpenAIが推進する大規模AI開発インフラ構想「Stargate」プロジェクトの一環である。米テキサス州アビリーンに建設中の最初のStargateキャンパスは最大1.2ギガワット規模と見込まれているが、今回の中東拠点はその4倍以上の能力を持つことになる。オラクルも本プロジェクトに関与しており、アブダビキャンパスの第1フェーズの一部開発を支援する予定だ。

この発表は、ドナルド・トランプ米大統領の中東歴訪中に相次いで発表されたAI関連の大型契約の一つである。トランプ大統領は、米国とUAEがアブダビによる米企業製先端AI半導体の購入に合意したと発表し、米国の技術移転政策における大きな方針転換を示した。報道によれば、2027年までにNvidiaの最先端チップ最大50万個が年間で販売され、そのうち20%がUAEのテック企業G42に、残りは湾岸諸国でデータセンターを建設する米企業に割り当てられる見通しだ。

UAEは戦略的パートナーシップを通じて、急速に世界的なAIハブとしての地位を確立しつつある。並行して、UAEのG42はイタリアのAIスタートアップiGeniusと提携し、南イタリアに大規模AIスーパーコンピュータ「Colosseum」を開発する計画も進めている。このプロジェクトはNvidia技術を活用し、5年間で10億ドルを投じて「欧州最大のAIコンピュータ展開」を目指すとしている。

これらの動きは、AIインフラ主導権をめぐる世界的な競争が加速していることを浮き彫りにしており、UAEはその資金力と戦略的位置を活かして、人工知能技術の未来における重要なプレイヤーとなることを狙っている。

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