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Google、パワーユーザー向けに月額250ドルの「AI Ultraプラン」を発表

Googleは、最先端AI機能を求めるプロフェッショナルやパワーユーザー向けに、月額250ドルのプレミアムサブスクリプション「Google AI Ultra」を発表しました。Google I/O 2025で発表されたこの上位サービスは、Gemini 2.5 Pro(DeepThinkモード搭載)をはじめとするGoogleの最先端AIモデルへのアクセスや、Project Mariner、Veo 3の先行利用など実験的な機能も提供します。さらに、YouTube Premiumや30TBのクラウドストレージも含まれています。
Google、パワーユーザー向けに月額250ドルの「AI Ultraプラン」を発表

Googleは2025年5月20日に開催された年次開発者会議「Google I/O」にて、月額250ドルの新サービス「Google AI Ultra」を発表し、プレミアムAIサブスクリプション市場における存在感を大きく高めました。

この新しい「Ultra」ティアは、従来の「AI Proプラン(旧AI Premium、月額19.99ドル)」から大幅に強化された内容となっています。Google LabsおよびGeminiアプリの責任者であるジョシュ・ウッドワード氏は、「UltraプランはGoogle AIのVIPパスであり、最先端技術を求める開拓者や先駆者のために設計された」と説明しています。

Google AI Ultraの加入者は、GoogleのAIサービス全体で最高レベルの利用上限、最も高性能なモデルへの先行アクセス、下位プランでは利用できないプレミアム機能など、充実した先進機能を利用できます。特に注目されるのは、今後登場予定の「DeepThink」強化推論モードを備えたGemini 2.5 Proモデルで、複雑な課題に対してより深い分析が可能となります。

また、Ultraプランでは、Googleの新しいAI映像制作ツール「Flow」も利用可能です。FlowはVeo 3(ネイティブ音声生成対応)、Imagen 4、Geminiモデルを活用し、高度な動画コンテンツを作成できます。加入者はFlowで1080p動画生成や高度なカメラコントロールなど、最上位の利用制限が適用されます。さらに、最大10件のタスクを同時に管理できる実験的エージェント「Project Mariner」へのアクセスも提供されます。

AI機能以外にも、YouTube Premiumや、Googleフォト・ドライブ・Gmail向けの30TBという大容量クラウドストレージがバンドルされています。このサービスは米国で即日提供が開始され、今後数カ月以内に他国でも展開予定です。

このプレミアムプランにより、Googleは他社の高価格帯AIサービスと直接競合する姿勢を明確にしました。ただし、OpenAIのChatGPT Pro(月額20ドル)やClaude Maxなど競合サービスよりも高額な価格設定となっています。Googleはこの価格に見合う最先端AIエコシステムへのアクセス価値に自信を示しており、今後もAI機能の収益化を加速させる方針です。

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