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Nvidia、最先端BlackwellチップでUAEの大規模AIハブを支援

米国のテック大手Nvidia、Cisco、Oracle、OpenAIが、アブダビで建設される野心的なAIデータセンター『UAE Stargate』で協力する。この施設はエミラティ企業G42が建設を担当し、10平方マイルの敷地に最終的には5ギガワットという驚異的な規模に拡大する予定。Nvidiaは最新のBlackwell GB300システムを提供し、世界的なAIインフラの拡充と米国・UAE間の技術パートナーシップ強化を象徴するプロジェクトとなる。
Nvidia、最先端BlackwellチップでUAEの大規模AIハブを支援

世界のAIインフラにとって画期的な動きとして、米国のテクノロジーリーダー各社がアラブ首長国連邦(UAE)と連携し、米国外では最大級となる人工知能データセンターの建設に乗り出す。

『UAE Stargate』プロジェクトは、ドナルド・トランプ米大統領(2期目)の初の中東外遊の際に発表されたもので、UAE国家安全保障顧問であり現大統領の兄弟でもあるタフヌーン・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏が会長を務めるエミラティAI企業G42がアブダビに建設を担う。

AIチップ市場を牽引するNvidiaは、同施設向けに先進的なBlackwell GB300システムを提供する。これらの最先端チップは、72基のNVIDIA Blackwell Ultra GPUと36基のArmベースNVIDIA Grace CPUを完全液冷ラックスケール設計で搭載し、従来世代プラットフォームと比べて推論モデルの処理性能を50倍に高めている。

UAE Stargateの第1フェーズでは1ギガワットのコンピュートクラスターが導入されるが、完成時には10平方マイルのキャンパス全体で5ギガワットという圧倒的な規模となる予定だ。これはモナコ公国全体よりも広く、既存のAIインフラプロジェクトを大きく凌駕する。

UAE Stargateは、トランプ大統領が1月の再就任直後に発表した米国側のStargateプロジェクトとも連携する。OpenAIもUAEプロジェクトに参画しており、米国内では16州でStargateデータセンターキャンパスの建設を検討、テキサス州アビリーンでは既に着工している。

このパートナーシップは、AI覇権を巡る世界的な競争が激化する中、UAEが先端計算インフラの重要拠点となることを示している。米国商務長官ハワード・ルトニック氏は「米国企業がデータセンターを運営し、米国主導のクラウドサービスを地域全体に提供する。これにより米国のハイパースケーラーが世界人口のほぼ半数にサービスを展開できるプラットフォームとなる」と述べている。

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