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TensorWave、AMD搭載AIインフラ拡大のため1億ドルを調達

ラスベガス拠点のTensorWaveは、MagnetarおよびAMD Venturesが主導するシリーズAラウンドで1億ドルを調達し、AMDベースのAIクラウドインフラを拡大する。今回の投資により、同社の累計調達額は1億4,670万ドルとなり、最近導入した8,192基のAMD Instinct MI325X GPUクラスターの拡張を支援する。AI計算需要が供給を上回る中、TensorWaveはAMDに特化したアプローチで高性能AIインフラへのアクセスの民主化を目指す。
TensorWave、AMD搭載AIインフラ拡大のため1億ドルを調達

AMD搭載AIインフラに特化したデータセンタープロバイダー、TensorWave(本社:ラスベガス)は、急成長するAIクラウド市場での事業拡大を加速するため、シリーズAラウンドで1億ドルの資金調達に成功した。

この資金調達は、投資会社MagnetarとAMD Venturesが共同で主導し、既存投資家のMaverick SiliconおよびNexus Venture Partners、さらに新規投資家のProsperity7が参加した。今回の投資により、2024年10月に完了した4,300万ドルのSAFEラウンドに続き、TensorWaveの累計調達額は1億4,670万ドルとなった。

TensorWaveは2023年、Darrick Horton氏、Jeff Tatarchuk氏、Piotr Tomasik氏によって設立され、AMD搭載AIインフラ分野の主要プレイヤーとしての地位を確立している。同社は最近、8,000基以上のAMD Instinct MI325X GPUを搭載した専用トレーニングクラスターを導入し、AIモデルの高度なトレーニング機能を提供している。

CEOのDarrick Horton氏は「今回の1億ドルの資金調達は、最先端AIコンピューティングへのアクセスを民主化するというTensorWaveのミッションを加速させるものです。8,192基のInstinct MI325X GPUクラスターは始まりに過ぎず、急成長するAIインフラ市場においてAMD搭載のリーダーとしての地位を確立していきます」とコメントしている。

新たな資本により、TensorWaveは事業規模の拡大、従業員数を現在の40名から年内に100名超へ増員、さらにAMD搭載GPUクラスターの追加展開を加速する計画だ。同社は2025年末までに年間収益ランレート1億ドル超(前年比20倍増)を目指している。

TensorWaveの資金調達は、世界的なAIインフラ市場がかつてない成長を遂げているタイミングで行われた。業界レポートによると、同市場は2027年までに4,000億ドルを超えると予測されている。CoreWeaveやLambda Labsなどの競合他社がNVIDIAベースのサービスでより大規模な資金調達を実施する中、TensorWaveは資本効率の高い運営とAMDハードウェアへの独自特化により、AI計算需要が供給を上回る市場で有力な選択肢を提供している。

Source: TechCrunch

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