CCCインテリジェント・ソリューションズ・ホールディングス(NYSE:CCCS)は、最近の市場変動にもかかわらず、ウォール街から引き続き好意的な注目を集めています。10人のアナリストが同社株に対し、コンセンサス評価として『適度な買い』を維持しています。
シカゴに本社を置く同社は、損害保険(P&C)業界向けのクラウド型SaaSソリューションを提供しており、2025年第1四半期の決算では、売上高が2億5,160万ドルと前年同期比11%増を記録し、ガイダンスを上回る結果となりました。また、調整後EBITDAは9,900万ドル、マージンは39%と、いずれも予想を上回りました。
CCCの会長兼CEOであるギテシュ・ラマムルシ氏は「2025年の好調なスタートは、複数の新規ビジネス獲得、契約更新、顧客グループ全体での契約拡大によるものであり、当社のビジネスモデル、多面的ネットワーク、顧客中心のイノベーションの強さを裏付けています」とコメントしています。
アナリストは特に、CCCのAI統合への取り組みに期待を寄せています。同社は最近、EvolutionIQのAI技術を自動車損害分野に加速導入する計画を発表しました。第1弾となる「Medhub for Casualty」は2025年第3四半期にリリース予定で、AIによる情報統合と最適な次のアクション提案を通じて、保険会社が複雑化する傷害請求を効率的に管理できるよう支援します。
また、同社は大手自動車メーカー(OEM)との新たな大型取引も獲得しました。このOEMは自社保険事業を持ち、電気自動車分野でリーディングポジションを有しています。このパートナーシップは保険と修理事業の両方に及び、CCCのソリューションが保険経済全体で幅広く活用できることを示しています。
12カ月平均目標株価は11.67ドル(レンジは9.00〜14.00ドル)で、現在水準から約26%の上昇余地が見込まれています。2025年第1四半期のフリーキャッシュフローは4,400万ドル(前年同期比10%増)と財務基盤も堅調で、自社株買いプログラムも継続中です。2025年第2四半期の売上高は2億5,550万〜2億5,750万ドル(前年同期比10〜11%増)を見込んでいます。