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Google、Gemini 2.5 AI統合で検索機能を強化

Googleは、これまでで最も高度なAIモデルであるGemini 2.5の米国での検索機能への展開を開始しました。AIモードおよびAI概要の両方に統合されており、AI生成結果が表示されるクエリにおいてGoogleの主要市場で利用率が10%以上増加しています。また、Gemini 2.5 FlashもGeminiアプリで全ユーザーが利用可能となり、6月初旬には開発者や企業向けにアップデート版が一般提供され、さらに高性能な2.5 Proも続きます。
Google、Gemini 2.5 AI統合で検索機能を強化

Googleは、AI戦略の大きな一歩として、これまでで最も知的なモデルであるGemini 2.5を米国全土の検索機能に統合しました。

同社は、Gemini 2.5が現在、検索のAIモードおよびAI概要の両方を支えており、より複雑なクエリにも対応できる高度な推論能力をもたらしていると発表しました。この統合は、ユーザーがGoogleの中核的な検索プロダクトとどのように関わるかを変革する、同社最大級の取り組みとなります。

Googleの内部データによると、AI概要は米国やインドなどの主要市場で、AI生成結果が表示されるクエリにおいてGoogleの利用率を10%以上押し上げています。この成長傾向は、ユーザーが拡張された機能を発見するにつれてさらに加速しています。AI概要は現在、200以上の国と地域で月間約15億人のユーザーに利用されており、Google検索は世界で最も利用されている生成AIプロダクトとなっています。

Gemini 2.5モデルファミリーは大幅なセキュリティ向上も実現しており、Googleはツール利用時の間接的なプロンプトインジェクション攻撃に対する防御が大幅に強化されたと報告しています。同社はGemini 2.5を「これまでで最も安全なモデルファミリー」と位置付けています。

検索への統合に加え、Gemini 2.5 FlashはGeminiアプリで全ユーザーが利用可能となりました。アップデート版は6月初旬にGoogle AI Studioで開発者向け、Vertex AIで企業向けに一般提供され、さらに高性能な2.5 Proバージョンも続きます。

Proバージョンには、特に複雑な数学やコーディング課題向けに設計された実験的推論モード「Deep Think」が搭載されます。この機能により、モデルは回答前に複数の仮説を検討できるようになり、2025年USAMO数学コンテストや競技プログラミング向けLiveCodeBenchなどの難易度の高いベンチマークでのパフォーマンスが大幅に向上します。

GoogleがAI能力への投資を続ける背景には、検索分野での優位性を維持しつつ、自社のプロダクトやサービス全体でAIによる新たな体験の拡大を図る戦略があります。

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