Googleは、自社の最も価値あるデジタル資産であるホームページのDoodleを活用し、先進的なAIモード検索機能を大々的にプロモーションしました。これは、AIを活用した検索体験へのコミットメントを示すものです。
7月1日のDoodleでは、Googleのロゴが一斉にジャンプして一つの「G」となり、多色のきらめきを放った後に再形成されるアニメーションが展開されます。クリックすると、AIモードの解説コンテンツへ遷移し、機能を直接試すことも可能です。
AIモードは、Google史上最も高度な検索機能であり、同社の最先端AIモデル「Gemini 2.5」のカスタムバージョンによって駆動されています。従来の検索とは異なり、AIモードは複雑かつ多段階の質問にも対応し、トピックをより深く掘り下げるフォローアップクエリもサポートします。この技術は「クエリ・ファンアウト」手法を採用し、質問をサブトピックに分解して同時に複数の検索を実行することで、従来よりも包括的な結果を提供します。
ホームページからアクセスすると「気になることを何でも検索して、AIによる回答を受け取ろう」と製品説明が表示されます。テキスト、音声、画像による質問が可能で、従来は複数回の検索が必要だった複雑な問いにも特に有効です。
このプロモーションは、OpenAI(ChatGPT)、Anthropic(Claude)、Perplexity AIといったAIスタートアップとの競争が激化する中で行われました。AIモードは当初、Googleの実験的プラットフォーム「Search Labs」でのみ利用可能でしたが、現在は米国の全ユーザー向けに本格展開され、インドが最初の海外テスト市場となっています。
GoogleのCEO、サンダー・ピチャイ氏は、AIモード利用時の検索は従来のGoogle検索の2~3倍、時には5倍にも及ぶ長さになると述べています。さらに、AIモードには「Deep Search(深層検索)」による本格的なリサーチや、可視化を伴う複雑なデータ分析、イベントチケット購入やレストラン予約などのタスクを支援するエージェント機能など、追加機能の開発も進められています。
GoogleのAI統合戦略の一環として、今後はAIモードの多くの機能をコアの検索体験へと統合し、よりインテリジェントでパーソナライズされ、アクション指向の製品を目指すビジョンを反映しています。