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MetaとAWS、AIスタートアップのイノベーション促進で提携

MetaとAmazon Web Services(AWS)は、MetaのLlamaモデルを活用するスタートアップを支援し、AIイノベーションを加速させるための戦略的パートナーシップを開始した。この6か月間のプログラムでは、米国のスタートアップ30社を対象に、1社あたり最大20万ドル相当のAWSクレジットと、両社のエンジニアリングチームによる技術サポートが提供される。応募締切は2025年8月8日で、最終選考結果は8月29日に発表される予定。
MetaとAWS、AIスタートアップのイノベーション促進で提携

MetaとAmazon Web Services(AWS)は、AIスタートアップ・エコシステムの拡大を目指し、MetaのLlama AIモデルを活用した最先端アプリケーションの開発を支援する共同プログラムを発表した。

この取り組みは、2024年7月16日にニューヨーク市で開催されたAWSサミットで発表されたもので、米国を拠点とするシードからシリーズB段階のスタートアップを対象としている。選出された企業には、最大20万ドル分のAWSクラウドコンピューティングクレジットと、両社のエンジニアリングチームによる6か月間の専任技術サポートが提供される。また、Amazon BedrockやAmazon SageMaker JumpStartを通じて、Metaの最先端AIモデルへのアクセスも含まれる。

MetaのAIパートナーシップ担当副社長、Ash Jhaveri氏は「私たちは、より多くの人々が強力なモデルにアクセスできることが、AIの進歩を促す鍵だと信じてLlamaを開発しました。スタートアップはテクノロジー業界で最もクリエイティブな存在であり、彼らがLlamaを使ってどのように限界を押し広げていくのか楽しみにしています」とコメントしている。

Metaにとってこの提携は、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がAI分野でのリーダーシップ強化に注力する中での戦略的な動きだ。同社は最近、スーパーインテリジェンスチームを新設し、AIスタートアップScaleに143億ドルを投資。創業者兼CEOのアレクサンドル・ワン氏をはじめとするトップ人材を獲得した。一方、AWSもAI開発の主要なインフラプロバイダーとしての地位を強化し続けている。

今回の協業の中心となるのは、MetaのLlamaだ。これは、OpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeといった独自モデルと比べて、開発者により高い柔軟性を提供するオープンソースAIモデルである。AWSクレジットの提供は、高度なAIアプリケーションの開発・運用に伴う高額な計算コストという、AIスタートアップが直面する大きな障壁の一つを解消する狙いがある。

プログラムへの応募は2025年8月8日まで受け付けており、選考は提案されたソリューションのインパクトや応募チームの技術力などを基準に行われる。応募希望のスタートアップは、AWSのスタートアップ向けハブ「AWS Activate」への参加が必要となる。最終選考結果は2025年8月29日に発表される予定だ。

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