NETCLASS Technology INCは、グローバル展開戦略の一環として、シンガポールに全額出資子会社を設立し、国際AI事業の開発を加速させる重要な一歩を踏み出した。同社は上海、香港、東京、そして今回新たにシンガポールに拠点を構え、2025年7月24日付で「NETCLASS INTERNATIONAL PTE. LTD.」の設立を発表した。
新会社は、NetClassの海外展開の主要拠点として、言語能力評価やAI支援教育分野におけるAI駆動型ソリューションに戦略的に注力する。シンガポールは、地域テクノロジーハブとしての戦略的立地、先進的な研究開発力、優れた人材育成エコシステムが評価され、拠点として選定された。
NetClassの董事長兼CEOである戴建彪(Dr. Jianbiao Dai)氏は「これは当社の国際成長を推進する上で戦略的なマイルストーンです。シンガポールはAI研究、アプリケーション開発、教育イノベーションの面で他に類を見ない優位性を持っています。現地拠点を設けることで、地域パートナーとの連携や世界トップクラスの人材獲得が可能となり、教育者や学習者の多様化するニーズに応える最先端ソリューションの提供体制を強化できます」とコメントしている。
今回のシンガポール進出は、NetClassがAI教育技術分野で近年収めてきた成果を基盤としている。同社のAI外国語教育システムはすでに中国国内71大学で導入され、2万人以上の教員・学生が利用、累計30万件超の文脈対話を生成している。さらに「AI English Go」や「Multilingual Go」などのプラットフォームを通じ、英語、スペイン語、ドイツ語、日本語、フランス語など多言語教育をサポートしている。
また、NetClassは2025年6月にシンガポールの南洋社会科学学院(Nanyang Institute of Social Sciences)と提携し、AI活用による教育の質向上を目指している。両者は、社会科学・経営科学分野に特化したスマートデジタル学習プラットフォームの共同開発を進め、教育向けインテリジェントシステムの統合を図る計画だ。
B2B向けスマート教育の専門企業であるNetClassは、SaaS型サブスクリプションサービスやアプリケーションソフトウェア開発を手掛け、教育管理、オンライン学習、試験、データストレージ、ブロックチェーンシステム、AI支援教育など幅広いソリューションを提供している。シンガポール子会社の設立は、インテリジェント技術による伝統的教育の変革とグローバル市場でのプレゼンス拡大という同社のビジョンを体現するものだ。